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【記者コラム】明るい未来が待つ野中龍之介

「共同通信社杯」は「若手の登竜門」の通称に相応しく115期・佐々木悠葵のGⅡ初優勝で幕を閉じた。ヨコを多用する時期もあったが、近年は原点回帰。積極的な仕掛けが目立ち、自慢のパワーに磨きをかけていた。

 5月の日本選手権でも優出を果たし着実にレベルアップ。巡ってきたチャンスをモノにした。「優勝は夢の中の夢」。レース後は周りの祝福で歓喜の渦に包まれた。長年、関東の切り込み隊長として頑張ってきたことが報われた瞬間でもあった。賞金ランクでは7位に浮上しグランプリ出場に大きく前進。関東勢にとっても大きな優勝となった。

 18年以降にデビューした選手も選出基準に入る当大会は、生きのいい機動型同士のが激しい戦いが目立った。GⅠ覇者の犬伏湧也を中心に、ビッグ戦線での躍進が目覚ましい石原颯、今大会でGⅡ初勝利を挙げた室井蓮太朗ら、昨今は中四国勢が破竹の勢いで進軍している。一方で、東日本の若手も果敢な仕掛けでアピールしていた。

 ビッグレース初出場となった野中龍之介=写真=は、6月の玉野GⅢでは3連勝で優出を果たした逸材だ。連日、早めの仕掛けも、特別競輪の壁は厚かった。3日目には人の後ろを回ったことがない長田龍拳の前回りを志願して自力戦。力ずくで堀江省吾を叩いて主導権を握った。

 最後は長田に差されたが、自身も2着に残ってワンツー。「2日目は何もできなかったけど、修正はできましたね。普段通りに緊張感もなく、やることはできている」。大舞台でも臆せずに攻めて持ち味を発揮した。「自分より強い人がいて、そういう中で走って凄く楽しい」と笑顔で振り返った。

 トップレーサーの走りを肌身に感じて、吸収。今後の成長が楽しみで、大舞台で走る機会も増えるはず。来年はさらなる飛躍が期待できる若獅子だ。(栗林 幸太郎)

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